クリッパーズシーズン総括 18-19 part1
初めまして。本日からNBA系のブログを始めたJapanese Clipperことαliveです。
本日行われたプレーオフ1st round第6戦、ウォリアーズに129-110と敗北し、クリッパーズの長かったシーズンは終わりました。今日の試合、序盤からデュラントを止められずなんと前半だけで38点も彼に取られてしまいました。ビバリーやテンプルが出来る限り苦しい体勢で打たせるディフェンスをしていたのですが、トランジションでドレイモンドのアシストからの得点、ポストアップからの理不尽極まりないフェイダウェイなど勢いが止まらず、最終的には50点(本当はもっととられた感覚...)。本気を出したKDはどんなチームでも止められないということを証明してくれました。
一方クリッパーズの方はここ3試合のホームゲームの中では最も良いといってよいくらいの出来。ルーが封じられベンチ得点が31得点と振るわなかったものの、スターターはKDへの対応に苦しみながらも4人が二桁得点と奮闘。個人的に今日はシェイがMVP。ゴール下でのロールムーブは彼を象徴するプレーになってきましたね。
さて、初投稿となる本日は、激動のシーズンを送ったクリッパーズのシーズン総括を行いたいと思います。選手採点を行いつつ月ごとの出来事をおさらいしていきましょう。
【6月】待望のドラフトと突然の別れ
6月に行われたドラフトでは、久しぶりの1巡目指名権を保有していたクリッパーズ。(しかも二つも!)思えば近年の1巡目はチームにフィットせず去っていく選手ばかり。2013年のレジーブロック、2014年のCJウィルコックス、2016年のブライスジョンソン。クリッパーズで育てられ、現在リーグで活躍している選手は、2011年トレードで獲得したブレッドソーまで遡るのではないでしょうか。ベテランを重んじて起用しがちのドックは若手を育てるのに長けているかと言われるとそうとは言えず、正直また1巡目を無駄にしてしまうのではないかと思っていました。そんな不安を抱えながら視聴したNBAドラフト、やっぱりわくわくはするものです。
まず、ホーネッツとのトレードでShai Gilgeous-Alexander(ケンタッキー大)を獲得します。PGのポジションは怪我がちのビバリーとテオドシッチのみ。セクストンかシェイのどちらかを指名すると予想されていたのでこれは想定通り。手足の長いガードはMCWを想起してしまい、心配になりましたが大学のハイライトをみるとプレイメイクが非常に上手く、比較的アウトサイドも打てていたので安心しました。そして13位でJerome Robinson(ボストンカレッジ)を指名しました。正直予想外の指名だったと思います。ドラフトコンバインで注目された一人であり、シュート力はこのドラフト随一と呼び声のあったロビンソン。
デアンドレが出ていくことが予想されていたため、インサイドの強化を図ると思いきや二人続けてのガード。マイケルポーターJrやロバートウィリアムズなど有望なインサイドが残っていた中指名されたロビンソンは、相当すごい選手なのだと勝手に期待してしまいました笑。掘り出し物の予感(笑)ちなみに私がボストンに住んでいた際ボストンカレッジで彼の試合を見たことがあります。その時は一人で得点を量産していた印象でしたが、まさか推しのチームに来るとは思いませんでした。さらにクリッパーズはドラフト外でAngel Delgadoを獲得。ドミニカ共和国出身のセンターで、この選手は2way契約という形で今シーズンはGリーグメインの出場となりました。
久しぶりのロッタリー指名。しかも二人も。非常にサマーリーグが楽しみになったドラフトでしたね。
さて、27日にはオフシーズン初のトレード
まさかのオースティンリバースがトレード。昨シーズンからドックリバースがGM業を離れ、ジェリーウェスト相談役マイケルウィンガーGM体制になったおかげで堅実な補強とトレードを行ってきたクリッパーズでしたが、親子の腐れ縁もここで断ち切られることとなりました。クリスポールが移籍を志願した一因にこの親子関係に嫌気がさしたことが挙げられていましたが、チームとして良い状況でなかったことは確かですね。オースティンは波が激しかったですが、顔面に怪我を負いながらも奮闘したブレイザーズとのプレーオフのようにひたむきに頑張る姿には惹かれるものがありました。この後シーズン中ウィザーズからトレードされたのち、FAとなりクリスポールのいるロケッツに移籍したのは少し面白かったですね笑。代わりにチームに加入したゴータット。彼の加入によりデアンドレの移籍が既定路線になりました。
【7月】蚊帳の外のオフシーズン
楽しみだったサマーリーグが始まりました。クリッパーズからはルーキーのシェイ、ロビンソン(以下タケシ)、デルガド、そして二年目のソーンウェル、エバンスが出場しました。毎年クリッパーズはチームから出場する選手が少ないため見ごたえがなかったのですが、今季のサマーリーグは上位指名のルーキーが二人出場するということでしっかりチェックしました。シェイとタケシは順当に活躍をしましたが二年目の二人がぱっとせず、、。嬉しいような悲しいような笑。トーナメントでは運悪く体幹世界一の男ジョシュハートの無双するレイカーズと当たってしまい、無念の敗退。しかしルーキー陣の活躍を見ることが出来、万々歳の私でした。
さて、FA戦線が激しさを増し、レブロンのレイカーズ加入、レナードとデローザンのトレードなど衝撃的なニュースが飛び交う中、クリッパーズの方はさほど動きの多いオフシーズンではありませんでした。7/3にエイブリーブラッドリーと2年25milの再契約、マイクスコットと1年契約、7/19にルークバームーテと1年4.3milで契約、7/23にはマーベリックスからジョナサンモトリーを獲得し2way契約、そして7/24にモントレズハレルと2年12milで再契約。ムーテの帰還とハレルの再契約は嬉しかったですね。特にハレルの契約は昨シーズンの活躍を踏まえると破格の契約。ルーとハレルのベンチコンビは最も給料効率の良いコンビとしても認知されるべきだと思います。バームーテは言わずと知れたカメルーン皇室の王子様。ディフェンスでの貢献度の高い選手で、ロケッツに移籍する以前はビッグスリーのクリッパーズのスターターとして活躍した選手でもあります。
7/29には昨シーズンオールドルーキーとして名を馳せたCJウィリアムズが解雇。その後ウルブズに拾われて嬉しかったですが、あまり出場しているところを見ないかもしれません。
補強自体は堅実で地味なものが多く、大物の獲得はありませんでした。今年はタンクしながら若手の育成に力を入れるんだろうなあと、この時は思っていましたね。
【8,9月】長い長いオフシーズン
正直言うとこのあたりの時期はNBAのことはあまり考えず旅行ばかりしていました。取り上げるべき出来事もほとんどありません。
そんな中触れるのはまず、ジミーバトラーのニュース。前々からウルブズでの不仲が取り沙汰されていたバトラーでしたが、遂に練習への不参加、そしてトレードの要求と続き、各チームが受け入れ先として名乗りを上げました。また関係のないニュースかと思いきやバトラーの希望先の中にクリッパーズの名前があるではありませんか!NBA界のネタバレ王ESPNのWojさんもトレードの最有力候補としてクリッパーズの名前を挙げていました。
が、この話はここでやめておきます。結局来なかったのです。いつもそうなんです。噂通りに事が進まないのがNBA。クリッパーズとしては若手の放出は考えておらず、さらにこの時点ではトバイアスハリスを軸としたチーム作りを考えていたので双方の合意が得られなかったのでしょう。来オフに期待ですね。
名物解説者ラルフローラーさんの今シーズン限りの引退もこの時期に出ます。”Oh me oh my"や”Bingo!!”など数々の名言を生み出している彼の引退のニュースはそれ以外を知らない私にとってとても悲しいものでした。
小さなニュースも扱っておきます。制限付きFAだったタイロンウォーレスの引き留めに成功。これは少し意外だったかもしれません。昨シーズンの2way契約のプレイヤーで、アウェイのウォリアーズ戦で活躍した印象がありましたが、外がなく、干されかけていた選手でしたからね。そしてサムデッカーのトレード。ゴータットとのモヒカンコンビが見られると思った矢先のことでした。キャバリアーズとの金銭トレードであっさり出されてしまいました。ロスター枠が最後の最後まで一杯一杯だったため苦渋の決断と取れます。
9月末には待望のプレシーズンが始まりました。これについては次回のブログ更新の際に触れていきたいと思います。今後もクリッパーズを中心とした内容を綴っていきたいと思いますので、楽しみにしていただけると幸いです。それではさよなら!
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